前回、職場でコーヒーをできるだけおいしく飲む方法をお伝えしましたが、職場でもちゃんと淹れたてのコーヒーが飲みたい!という方も多いと思います。
そこで今回は、職場でもしっかりおいしいコーヒーを淹れる方法についてご紹介します。
ポイントは以下の4点です。
①おいしく淹れられること
②簡単なこと=時間がかからないこと
③後片付けが面倒でないこと
④オシャレであればなおよい
コーヒー好きの方なら①を満たすためにいい豆を買ってきてお好きな器具を使ってゆっくり淹れれば、おいしいコーヒーが飲めますよね。
でも、職場だとなかなかそうはいかないと思います。
コーヒーを淹れるだけとはいっても
ちょっと席を外して給湯室にいき、またカップを持って戻ってくる。
この一連の流れにどれだけ時間をかけられるかは職場によると思いますが、ほとんどの方はそんなに何分もかけられないと思います(あんまり長いこと席を外していると上司や周りの目も気になりますしね…)。
そのため、①と②の両立が必要となってきます。
また、給湯室はおそらく社員みんなで共用だと思うのでキレイに保つ必要があります。
だから淹れたあとはちゃんと片付けないといけないけれど、席を外し続けるわけにもいかないから片付けにもそんなに時間がかけられない。
だから片付けもさっと済ませられるくらい簡単なほうがいいですよね。
そして(これは余分ですが)オシャレならなおさらいいですよね!
自分がコーヒーを淹れているときに、誰か他の人が来たら話のタネにもなります。
「え?この人もコーヒー好きだったの!?」という発見があって、新しく仲良くなれる人が増えるかもしれません。
それでは以上のポイントをふまえて、職場でコーヒーを淹れるおすすめの方法をお伝えし
ます。
ペーパードリップ
まずは一番シンプルなペーパードリップから。
必要なものはこちらです。アマゾンで簡単に揃えられるので、おすすめのリンクを貼っておきます。
これだけ用意しておいてください。
手順はそれほど難しくはないですが、職場でやるためにはある程度事前準備をしておくことをおすすめします。
おすすめの準備
コーヒー豆は家でひいてから持ってくる
ペーパードリップはシンプルかつおいしくコーヒーを飲める方法ですが、豆を準備する必要があります。
しかし、職場で豆をひいていたら(そりゃそのほうが新鮮でおいしいですが)、時間もかかるし音も響きます。
オフィスまで「ごーりごーりごーりごーり」と聞こえてしまっては、業務時間中になにをしてるんだと一言いただくことになるかもしれません…。
それは嫌なので(笑)、家でひいてから「粉」の状態で持ってきましょう。
もしくは職場用のコーヒーを買うときは最初からお店でひいてもらうのもありですね。家で飲む用のコーヒーは豆のまま、職場で飲む用のコーヒーは挽いてください、とお店にお願いすればいいですよ。
それと用意してほしいのは、お湯を注ぐポットです。
普通の湯沸かしポットだと、ドボボボ…という感じで出てくると思いますが、これだとやっぱり均一に抽出することは不可能に近いです。
そのため、ドリッパーはむしろそこまでこだわらなくても(なんなら百均でも)いいと思いますが、
お湯を注ぐ用の小さなポットは必須です。
おすすめがこのコーヒーケトル。アマゾンで購入できますし、軽くて使いやすいです。
準備はこれでおっけーです。
使うときにぱっと持っていけるよう、ポット・豆・フィルター・ドリッパーのセットをひとまとめにしておくと楽ちんです。
コーヒーを飲みたくなったら、自分のカップとこのコーヒーセットを持って給湯室へ行きましょう。
カップをお湯であたためる
まずはカップに湯沸かしポットからお湯を入れ、あたためておきます。
ドリッパーにフィルターをセットし、コーヒーを入れてならす
コーヒーはしっかり計量スプーンで計っておきましょう。
お湯の量にあわせてコーヒーの量を決めるべきですが、お湯の量も毎回計っていては面倒です。
ですので、いつも使うカップは同じであることを利用してカップのこのへんまでで○○mlと覚えておけばいいと思います。
その量にあわせて豆の量を決めておきましょう。
150ml~180mlに対して10gにしておけばいいと思います。
コーヒーを入れたらゆらしたりトントンと叩いたりして、粉の山が平らになるようにします。
カップにセットし、お湯をポットに注ぐ
お湯は湯沸かしポットからいったん注ぐ用ポットに入れます。
湯沸かしポットのお湯だとドボドボと入るというだけでなく、熱すぎるという難点もありますが、一度注ぐ用ポットに入れることで少し覚ますことができ、ちょうどいい感じになります。
コーヒーにお湯を注ぐ
あとは中心から円を描くように注ぎます。
豆は事前に挽いて準備しているので、新鮮さには限度があり、ふわーとふくらんだりすることは難しいかもしれません。
けれど、まずは一度蒸らします。
真ん中を中心に、500円玉くらいの大きさの円を1周から2周くらいさせます。
20秒ほど時間をおいたら、抽出にとりかかります。
同様に真ん中から円を描くようにお湯を注ぎます。
できるだけポットから垂らすお湯の線が細くなるように、少しずつ少しずつ注ぎましょう。
何周も円を描いていると、フィルターの中にお湯がたまってくると思います。
それでも変わらず、真ん中周辺にお湯を注ぎ続けてください。
「端っこはあまりお湯がかかってないな…」なんて思って端っこを狙ってお湯をかける必要はありません。
真ん中に注ぎ続けてフィルターの中にお湯がたまれば、それで均一に抽出できています。
ドリッパーはそこまで計算して作られているので安心しましょう。
お湯があふれそうになったら手をとめて少し待ち、お湯が減ってきたらまた繰り返します。
これで最初に決めた量までコーヒーが入ったら完了です。
最後に片付けのことを考えると、メッシュタイプのフィルターより絶対紙フィルターがおすすめです。
毎回セットしたりしないといけないですが、使い終わったらそのままゴミ箱へポイできるのが強いです。
流しにコーヒーのカスがたまっちゃうと迷惑ですしね。
コーヒープレス
続いてはコーヒープレスです。
使い方は以前ご紹介した記事があるので、そちらを見ていただければ使い方はわかると思います。
コーヒープレスのいいところは、準備がとても早いところです。
事前準備は、ペーパーフィルターと同じで、豆を挽いて持ってきておくこと。
あとは、飲みたいと思ったときにプレスと豆を持って給湯室に行き、プレスに挽いたコーヒーをいれてお湯を注いで席に戻る!
これだけです。
あとは、4分待ったらそのまま席でカップに注いで飲めばいいのです。
手間とおいしさのバランス、コストパフォーマンスとしては、職場で飲むならコーヒープレスが一番だと思います。
こちらのデメリットは、飲み終わったあとの片付けです。豆カスがたまっているので流さないといけないですが、給湯室の三角コーナーなんかに流すしかありません。
そういう流す場所がない場合は、水気をしっかり切ってからゴミ箱の上でトントントントン…と根気よく続けて落としていくしかありません。
その意味で、使える職場が限られるかもしれません。
条件が整っている場合、コーヒー好きのオフィスワーカーにはぜひ試してみてほしいです。
そしておまけのいいところとして、デスクにコーヒープレスがあればそれだけでオシャレな机になります。
明らかにいい香りを漂わせている、何かに追われていない空気にまとわれたコーヒープレス。
これがデスクの上に佇んでいるというだけで、自分の気持も少し余裕がでてくると思います。
コーヒープレスを選ぶ際には、ぜひ見た目にもこだわってほしいです。
シンプルなのはボダムですが、個人的にはハリオが可愛いと思いますね。
以上、職場でコーヒーを淹れる方法として、ペーパードリップとコーヒープレスをご紹介しました。
私は実際に職場でコーヒープレスを使っていますが、異動のたびに何人かコーヒー好きの人が真似してくれて、どんどん広まっています。
ぜひみなさんもやってみてください。